水族館で見たイワシの群れから考えたことを、コラムとしてまとめました。
数千匹ものイワシが一つにかたまり、まるで大きな生き物のように行動する姿を、 水族館で見た方も多いと思います。あの群れを見ていて、最初に浮かんだ疑問は 「このイワシのリーダーは誰なのか」ということでした。
動物なら、大きくて強いものがリーダーになります。しかしイワシはどれも同じに見えて、判別ができません。 そこで、もし自分がイワシのリーダーなら、どこから群れをコントロールするかを考えてみました。 群れの中心にいれば周りが全く見えず、全体を見渡せるほど離れれば、今度はサメに食べられてしまう。 群れの一番外側に多数のリーダーを配置し、高速なコミュニケーションを取り合っても、到底うまくいきそうにありません。
水族館でいくら見ても分からなかったので、後日いろいろと調べてみました。 結論は意外なものでした。リーダーは不在。完全にフラットな組織だったのです。
Rules統制は、たった三つの原則から
ではどうやって統制がとれているのか。そこには、イワシの行動三原則がありました。
- 単独行動せず、仲間に近づく
- 近づいても、衝突しない程度に距離をおく
- 隣のイワシが向きを変えたら、すぐに向きを変える
三つ目は、横目で常に隣を監視しているわけではありません。 隣が向きを変えた瞬間に発生する水中の圧力の変化に、反射的に反応しているだけです。 この三原則だけで、数千匹のイワシが、まるで一つの生き物のように形を変えたり、回転したりできる。
重要なのは、それぞれのイワシには「いま何が起きているか」が想像できないだけでなく、 「群れをこういう形にしよう」というゴールのイメージも持っていない、という点です。
Applyこれを会社に当てはめると
同じ三原則を、人間の組織――とくに会社に当てはめると、こうなります。
- 仲の良い仲間で集まる
- 衝突しない程度に距離を置く
- 水中の圧力波は感じられないので、代わりに空気を読んで向きを変える
こんな行動をとり続けていると、イワシがそうであるように、 自分たちが想像もしていない「何か大きな塊」が生まれます。 そしてそれが、外から見た会社のイメージになりかねません。 「あの会社って、こういう会社だよね」と言われてしまうような、意図しないマイナスのイメージです。
逆に考えれば――全員が小さな三つの行動をそろえるだけで、とても大きなイメージを、意図してつくり上げることもできる。 一人ひとりの行動指針を整え、方向をそろえること。それが、私の考えるブランディングです。
WRICORDEE の視点
ブランドは、立派なロゴやスローガンの前に、社員一人ひとりの小さな行動の総和として立ち上がります。 WRICORDEE は、その「行動の三原則」を現場と一緒に言語化し、そろえるお手伝いをします。
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