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人生に、PDCAはない ― あるのは選択の連続

やり直しはきかない。だからこそ、これまでのすべてに意味がある。

仕事の進め方としてのPDCAを、人生にそのまま当てはめようとすると、かえって過去を悔やむことになります。 人生を「選択の連続」として捉え直すと、これまでの出来事の意味が変わって見えてきます。

計画し、実行し、検証し、改善する。仕事の管理サイクルとして知られるPDCAは、 回すほどに精度が上がっていく、優れた考え方です。 けれども、これを人生そのものに当てはめようとすると、どこかで無理が出ます。

生まれてから今まで、私たちは常に前だけを見て進んできました。ここにPDCAはありません。 「この結果が悪かったから、もう一度スタートラインに戻ってやり直す」―― そんなことは、人生ではできないからです。

Structureあるのは、選択の連続

人生にあるのは、やり直しではなく選択の連続です。 やってきた結果の先に、次の選択肢がある。その結果にも、また次の選択肢がある。 この繰り返しが、そのまま人生になっていきます。

左:スタートに戻れるPDCAの循環に赤い×。右:生まれてから今の自分まで、前へ進む選択の連続と、選ばなかった分岐の道。
スタートには戻れない。あるのは、前へ進む選択の連続。

振り返って「あの時、こんな結果になってしまった」と悔やむことは、誰にでもあります。 けれど、その結果があって、今の自分がここに立っている。 どこか一つの選択を別の方向に進んでいたら、今の仕事も、いまの友人関係も、 まったく違うものになっていた可能性があります。

Meaning過去のすべてが、今を支えている

結果的に、今の自分があるのは、過去の無数の選択が連綿と続いた結果です。 どこか一つでも違う選択をしていたら、まったく違う人生になっていた。 そう考えると、過去の良かったことも、悪かったことも、 そのすべてが今の自分を支えている――つまり、すべてが意味のあった出来事だと言えます。

良かった選択も悔やんだ選択もすべてが節目になって、生まれてから今の自分までをつなぐ一本の道になっている図。
良い・悪いのすべてが節目になって、一本の道になる。

たくさんの選択の結果として今の人生があるなら、 それは誰にも真似のできない、貴重な人生です。

Value唯一無二の経験は、必ず将来に役立つ

同じ選択を、同じ順番で、同じ状況で重ねてきた人は、ほかに一人もいません。 だからこそ、その経験は唯一無二であり、 これから先、どんな場面でも必ず役に立ちます。

悔やんだ選択を「失敗」として切り離してしまうと、その分だけ足場が減ります。 良い・悪いを問わず、これまでのすべてを「今の自分をつくった材料」として受け取り直す。 それが、次の選択を軽やかにする第一歩になります。

WRICORDEE の視点

40年勤めた会社を離れ、65歳を前に個人事業主として歩き始めました。 その一歩も、過去の無数の選択の先にあった、一つの選択肢です。 キャリアの棚卸しや新しい挑戦の相談でも、 「これまでをどう意味づけるか」から一緒に整理していきます。

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